【もののけ姫】アシタカの正体や出身地とは?呪いのせいで旅に出た?

【もののけ姫】アシタカの正体や出身地とは?呪いのせいで旅に出た?

1997年に公開されたスタジオジブリの長編アニメーション作品、もののけ姫。

主人公のアシタカは、ジブリキャラクターの中でもトップクラスのイケメンで人気のキャラクターです。

勇敢で男らしい性格や凛とした雰囲気がかっこいいアシタカの出身地や村での立場について考察してみました。

目次

アシタカのプロフィール|年齢や身長など

名前アシタカ
年齢17歳
性別
本名アシタカヒコ

気品のある言動と堂々とした立ち居振る舞いのアシタカですが、年齢はまだ17歳です。

もののけ姫の時代背景とされる室町時代頃には、17歳は立派な成人でした。

その頃の日本人男性の平均身長は157センチほどと言われており、アシタカは他の登場人物より少し背が高いことから、身長は160センチ前後ではないかと思われます。

アシタカの声優はアスベルと同じ「松田洋治さん」

「生きろ。そなたは美しい」「あの子を解き放て!あの子は人間だぞ!」など数々の名セリフがあるアシタカ。

気品漂う爽やかな声にアシタカのまっすぐな性格が表れていますよね。

そんなアシタカの声優を務めたのは俳優の松田洋治さん。

松田洋治さんは同じくスタジオジブリ作品の「風の谷のナウシカ」でアスベル役を務めています。

アスベルのセリフと言えば「味はともかく、長靴いっぱい食べたいよ」ですが、少年っぽい声なのでアスベルとアシタカが同じ声優さんというのはなかなか気がつかないと思います。

松田洋治さんがアスベルを演じたのは10代のころで、アシタカを演じたのは20代後半なので、声質が違うのも納得ですね。

アシタカの出身地を考察

サンと出会ったときに「我が名はアシタカ!東の果てよりこの地へ来た!」と言っているアシタカですが、出身地はどこなのでしょうか?

ジコ坊もアシタカに向けて「そなたを見ていると古い書に伝わる古の民を思い出す。東の果てにアカシシに跨り石の矢じりを使う勇壮なるエミシの一族あり、とな。」と言うシーンがあります。

「東の果て」が日本のどこを指しているのか、考察してみました。

アシタカの出身地は東北?青森出身説はなぜ?

アシタカの一族である「エミシ」は日本に古くから存在する呼称で、中央政権から見て東や北の地に住む人々を指しています。

「大和との戦に敗れこの地にひそんでから五百有余年」というアシタカの村のおじいさんのセリフからは、中央との争いに負け、東に追いやられた一族ということがわかります。

そのことから、アシタカの言う「東の果て」は本州の端っこ青森県であるという説があるようです。

アシタカの村の場所は?白神山地がモデル?

アシタカの村の場所は青森なのでしょうか?

スタジオジブリの公式サイトでは、もののけ姫の舞台について「大いに参考にした場所」として屋久島と白神山地の名前があげられています。

コダマがいるもののけの森が屋久島の苔むす森にそっくりなのは有名ですよね。

白神山地にも手つかずの自然や美しい池があり、もののけ姫に登場しそうな雰囲気が漂っています。

白神山地は青森県南西部から秋田県北西部にまたがる広大な山岳地帯で、このことからアシタカの村は青森から秋田のあたりにあるのではと考察できます。

蝦夷(エミシ)一族はアイヌなのか?

エミシ一族は、漢字だと「蝦夷」と書き「えぞ」と読むこともできます。

「えぞ」といえば北海道、北海道の民族と言えばアイヌが連想されますよね。

エミシとアイヌの違いについては古くから議論があるようですが、「エミシ=アイヌ」ではありません。

アイヌ民族は北海道の先住民族ですが、エミシ一族は大和朝廷に従わず、東北に逃れた人々の総称です。

もののけ姫の中ではアシタカの一族にアイヌを思わせる描写はなく、とくに関わりはないと思われます。

アシタカの一族が髪の毛をお団子にしている理由

アシタカの村の男性たちは、髪の毛を頭頂部でお団子に結っています。

女性はカヤのように頭のてっぺんで一つ結びにしたり、ヒイ様のようにリボンの形に結んでいるようです。

アシタカが村を出る際にこのお団子を切り落としていることから、この髪型は村の掟で定められているものだと思われます。

髪型を変えることは、もうこの村の人間ではないと決意することだったのかもしれませんね。

アシタカが村を出た理由とその後

村を襲ったタタリ神を倒し、右腕に死の呪いを受けたアシタカ。

アシタカは呪いを解く方法を探すため、自ら旅に出た…と、私も子供のころは思っていました。

でも、もののけ姫をもう一度見返してみると、アシタカは望んで旅に出たわけではないことがわかります。

アシタカがエミシ一族の村を出た理由について考えてみます。

アシタカは村を追放されている

アシタカはこのまま村にいても、死を待つだけの存在です。

しかもタタリ神の呪いが村に悪い影響を及ぼすかもしれません。アシタカ自身がタタリ神になってしまうかも…。

村のトップであるヒイ様は、アシタカに「西の土地でなにか不吉なことがおこっているのだよ。その地におもむきくもりない眼で物事を見定めるならあるいはその呪いを断つ道が見つかるかもしれぬ。」と言いました。

表向きは「西に行けば呪いが解けるかもしれないよ」と言っていますが、呪いを受けていつ死ぬかもわからないアシタカに対して、ずいぶん突き放した言葉に聞こえませんか。

一族の長候補であったアシタカを追放することは村人たちの本意ではないはずです。が、髪を切るとき背後にいた男性たちの様子からは、アシタカがもう二度と村に帰ってこないという絶望が感じられます。

旅立ちの見送りが禁じられていることや、夜中にひっそりと一人で村を後にしたことからも、アシタカは村を追放されていることがわかります。

アシタカとカヤの関係は?兄弟ではない

掟で禁じられているにもかかわらず、アシタカを見送りに来た少女カヤ。

アシタカを「あにさま」と呼んで慕うカヤですが、アシタカの妹ではなく許嫁です。

「いつもいつも兄様を想っています。」と言って、大切な玉の小刀を渡し、アシタカも「わたしもだ。いつもカヤを想おう」と返します。

アシタカはおそらく旅先で死んでしまう、もう二度と村に帰ることはないと思いながらも、目をウルウルさせながら見送る健気なカヤ。

アシタカのセリフは「呪いを解いてカヤのもとに戻ってくるよ」という約束ではなく、「もう会えないけどずっと想っているよ」という永遠の別れの言葉なのです。

アシタカとカヤの間には子供がいる?

カヤがアシタカを見送った時、すでにアシタカの子供を身ごもっているのではないか、という説があります。

二人は許嫁ですし、この時代の妊娠出産は今よりもかなり早かったでしょうから、考えられない話ではありません。

衰退していく村の中で、貴重な若者のアシタカを追放したのはすでに跡取りがカヤのお腹に宿っていたからなのかもしれません。

もしもそうなら、アシタカに二度と会うことができないカヤにも、生きていく希望がありますよね。

アシタカが村に戻らないのはカヤが受けた罰が関係している?

「見送りは禁じられているのに」と言ったアシタカに、「お仕置きは受けます」とカヤが返事をするシーンがあります。

この「お仕置き」はどんな罰だったのでしょうか。

一説には、掟を破って見送りに行ったカヤは死罪になったのではないかと言われています。

アシタカが大切な玉の小刀をサンに渡してしまったのも、呪いが解けたあともエミシの村に戻らなかったのも、カヤが死罪になっているとわかっていたからなのかもしれません。

でも、それにしてはアシタカの返事が軽すぎる気がするので、この説は数ある都市伝説の一つにとどまっています。

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