【千と千尋の神隠し】リンの正体は狐で本名は?考察と名セリフも紹介

『千と千尋の神隠し』で千尋の手助けをしてくれるお姉さんと言えば、リン。

油屋でバリバリ働く、頼りになるキャラクターですよね。

しかしリンの実態には、本編だけでは分かりにくい疑問がたくさん存在します。

リンは人間?年齢は?どうして千尋に優しくしてくれたのでしょうか?

この記事では、そんなリンの正体について詳しく考察していきます!

目次

リンの簡単なプロフィール!本名・年齢・声優など

名前リン
性別
年齢14歳
声優玉井夕海(たまいゆうみ)
性格面倒見がよく、サバサバした姉御肌

八百万の神様が疲れを癒す場所、油屋。その従業員として働くリンは、仕事に不慣れな千尋へ「どんくさい」と声をかけながらも、いつも千尋のことを気にかけてくれます。

異世界に迷い込み右も左もわからない千尋にとって、とても頼りになる先輩です。

また、他の従業員からもよく声をかけられていることから、油屋の中でも皆に慕われていることが分かります。

リンの本名ってどんな名前?

リンという名前はただの呼び名であり、本名ではありません。

なぜかというと、油屋の女主人である湯婆婆は、相手の名前を奪い取ることで労働の契約を交わしているからです。

では、リンの本名は一体どんなものなのでしょうか?

千尋とハクの場合を見てみましょう。

「千」の本名は「荻野千尋」、「ハク」の本名は「ニギハヤミコハクヌシ」でしたよね。

ということは、リンも本名の一部を取ってリンと呼ばれている可能性が高いです。

たとえば、苗字に「林」という漢字が、または下の名前に「凛」「鈴」という漢字がついていると考えられます。

具体的に例を挙げると、「」「林田」という苗字だったり「凛子」「花凛」「鈴音」という名前だったりするのではないでしょうか。

なんにせよ、名前の一部をリンと読める本名であることは間違いなさそうですね。

年齢は意外な14歳!

リンの年齢は、公式設定で14歳

千尋や他の従業員と比べても背が高く、お化粧までして大人っぽい印象があるので、驚いた方もいるかもしれません。

ただし、もしリンが人間ではない場合は、もっと長生きしている可能性もあります

油屋の従業員は人間ではないキャラクターばかり。ハクも設定では12歳ですが、実際は川の神様という、到底12歳とは思えない正体を持っていましたよね。

リンも神様や妖怪の類だとしたら、100年や200年生きていてもおかしくありません

だとすると、年齢に反して外見や性格が大人びている理由も納得ですね。

声優は玉井夕海さん

リンに声を当てているのは、アーティストの玉井夕海さん。

東京芸術大学に在籍していたとき、宮崎駿監督の講習会に出席していた縁で、リンの声優に抜擢されました。

その後、アーティスト活動だけでなく、音楽監督や脚本家としても才能を発揮されています。

一人称が変わるときがある?

リンは自分のことを「」や「アタイ」と呼びます。使い分けている描写は特にないので、気分で変えているのでしょう。

昔は「俺」という一人称は男女問わず使われていたので、特におかしなことではありません。

とはいえ、現代では男っぽさや姉御肌をイメージするような一人称ですね。

リンがかわいい!大人気の理由は?

リンはファンたちの間で「かわいい!」と大人気です。その人気の秘密はどこにあるのでしょうか?

リンのかわいらしさの理由は、ずばりツンデレなところです。

最初は怖い人なのかと思いきや、裏で「おまえ、うまくやったな!」と笑顔を見せてくれたり、仕事でビシバシ注意を飛ばしてくるかと思ったら、食べ物を持ってきて一緒に食べてくれたり。「俺いつかあの街に行くんだ。こんなとこ絶対にやめてやる」という夢まで教えてくれます。

表では厳しいのに裏では優しいというギャップが、ファンを虜にしているようです。

また、好物のイモリの黒焼きを前にして頼みを断れないシーンは、リンの照れた顔が見られると大人気の場面なんですよ。

リンの名セリフを紹介

姉御肌なリンの、魅力的なセリフたちを振り返ってみましょう!

「あんた、釜爺にお礼言ったの?世話になったんだろ?」

リンについて湯婆婆の部屋まで行くことになった千尋が、釜爺の元を去るときにかけられたセリフです。初対面で挨拶や感謝が大事だと教えてくれる人はなかなかいませんよね。

言い方はぶっきらぼうですが、すでにリンが良い性格の人物だと分かる場面です。

「俺いつかあの街に行くんだ。こんなとこ絶対にやめてやる」

千尋と一緒に海を眺めながら、リンがぽつりとこぼします。

いつか、ということは、湯婆婆との契約によって名を奪われているため、今は自由になれないのかもしれません。

リンもいつか油屋をやめて、好きなところへ行けるようになるといいですね。

「セーン!おまえのことどんくさいって言ったけど、取り消すぞー!」

銭婆のところへ向かう千尋を見送りながら叫んだセリフは、リンが千尋の成長や変化をよく見てくれていたことを表しています。

また、この直後、千尋を追いかけるカオナシに向かって「カオナシ!千に何かしたら許さないからな!」とも言ってくれることから、リンの優しさ、頼もしさが伺えます。

リンの正体にまつわる4つの噂を考察

ファンの間で囁かれているリンの正体について、順番に考察していきましょう!

1.リンは人間

まずは、リンは千尋と同じ人間ではないか?という説です。

実は、映画公開時のパンフレットでは、リンは「人間」だとはっきり書かれていました。

外見も他の従業員と比べて一般的な人間にかなり近いように見えます。

ところが、油屋で働いていること、初めて千尋を見たときに「人間がいるじゃん!」と発言していることなどから、人間ではない可能性が高いのです。

2.リンはナメクジ

次に、リンはナメクジではないか?という説。

油屋の従業員の大半が、男はカエル、女はナメクジをモデルにして描かれていることが判明しています。宮崎駿監督の「僕らの日常ってカエルやナメクジみたいなもんじゃないかと思っているんです」という思いから来た着想だそうです。

同じく女従業員であるリンも例外ではなく、本来の姿はナメクジなのかもしれません。

3.リンはイタチ

また、イタチやテンといった小動物ではないか?という説もあります。

ジブリの公式本によると、リンはイタチが人間に化けたキャラクターにしようという案があった、と書かれています。

確かに、リンのスラリとしたスタイルを見ると、イタチを連想できないこともありません。

しかもイモリの黒焼きを躊躇なくむしゃむしゃと食べていることからも、イタチのような小動物という線は非常に濃厚なのではないでしょうか。

4.リンは狐

そして一番有力な説が、リンは白狐なのではないか?というものです。

『千と千尋の神隠し』のラフには、リンのスケッチの隣に「リン(白狐)」と記されています

白狐は狐の中でも神様の遣いと呼ばれ、人間に良いことをもたらしてくれる存在です。千尋に対するリンの優しさを考えると、あてはまる気がしませんか?

また、リンの顔立ちも他の登場人物に比べると、面長で釣り目がちな狐顔をしていますよね。

このことから、リンの正体は白狐であるという説が、ファンの中ではかなり重要視されているのです。

リンが千尋に優しい3つの理由

油屋では人間がいるというだけで大騒ぎになり、従業員たちは千尋のことを「人間臭い」「邪魔」などと言って疎んでいました。

そんな中、初めから優しく接してくれたリンの存在は、千尋にとってかなり大きかったことでしょう。

ではなぜ、リンは初対面の人間である千尋に、あんなにも親切にしてくれたのでしょうか?

リンが千尋に優しい理由を3つに分けて解説します!

1.手下を欲しがっていたから

千尋が従業員として働くことになり、世話役としてリンが選ばれたときのこと。ハクがリンに対し「手下を欲しがっていたな」と発言しています。

リンが本当に自分の言うことを聞く手下を欲しがっていたということであれば、ようやく手に入れた手下を大事に扱ったとしてもおかしくありません

とはいえ、事あるごとに心配したり世話を焼いたりしているので、手下と言うよりは、かわいい妹分のような扱いですよね。

2.千尋のことを好きになったから

シンプルに千尋のことを気に入った、という理由も十分に考えられます。

文句や泣き言を言わず、リンや他の従業員に言われたことを素直に聞く千尋のことが、いい子に見えたのかもしれません。

さらに一緒に過ごすうちに、オクサレ様を浄化したり、部屋で夢を語ったりと、二人の関係がより深くなっていく描写が見られます。

リンが千尋のことをかなり気に入っていたのは間違いないでしょう。

3.元々の性格が優しいから

リンが元々優しい性格というのも大きな理由です。

どんくさい千尋を心配したり、先輩後輩関係なく食事を持ってきてやったりと、こざっぱりとした性格の中に数々の思いやりも垣間見えます。

従業員たちから親しげに話しかけられていることからも、普段からリンは皆に好かれる性格をしているのではないでしょうか。

知り合いのいない見ず知らずの油屋で過ごすことになってしまった千尋は、さぞ不安だったはずです。

しかし、人間だから、子供だからと区別せず、優しく世話を焼いてくれたリンの存在があったからこそ、千尋は頑張れたのでしょうね。

リンの正体やその性格にフォーカスをあてて、もう一度『千と千尋の神隠し』見てみませんか?きっと以前よりもっと、リンの魅力を感じることができますよ!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次