【千と千尋の神隠し】荻野千尋のモデルや年齢は?兄がいるってホント?

千と千尋の神隠し

2001年に公開されたスタジオジブリの映画「千と千尋の神隠し」。

興行収入は316憶円と歴代興行収入1位を記録し、誰もが知る名作になりました。

そして大ヒットの裏で、作品の都市伝説や噂話が多く上がっていますよね。

千尋に兄がいる?」「千尋のモデルは千晶さんという少女!」など、嘘か真か多くの考察があります。

そこで今回は、「千と千尋の神隠し」の都市伝説を厳選して考察していきます。

この記事を見れば、また千と千尋の神隠しを観返したくなりますよ。

まずは、千尋の基本情報から見ていきましょう。

【千と千尋の神隠し】千尋の簡単なプロフィール

本名荻野千尋(おぎのちひろ)
性別女性
年齢10歳
兄弟原作では出てきていない
声優柊留美(ひいらぎるみ)
性格素直、しっかりとした芯を持っている

冒頭での家族との会話のシーンでは、友達からもらった花束を握りしめた弱弱しい少女でした。

しかしハクと出会い友情や愛を知っていき、ラストシーンでは目力が強くなりたくましくなっていました。

宮崎駿監督は「少女の成長を描きたかった」と書籍で明かしているので、1人の少女が成長していく過程を楽しめる素敵な内容だと言えるでしょう。

千尋のモデルは誰?

さて、主人公の千尋は誰がモデルだったのでしょうか。

有力説は日本テレビ映画プロデューサー・奥田誠治さんの愛娘、千晶さんだと言われています。

宮崎駿監督や鈴木敏夫プロデューサーはインタビューでこう答えているので、信じてもよさそうです。

宮崎駿監督は彼女のためにこの映画の制作を決めたと言い、千尋が経験した靴を拾おうとして川に落ちたエピソードは千晶さんの実体験と言われています。

監督は「成長と恋愛があればよい映画だっていうくだらない考えをひっくり返したかった」と語っています。

千尋はどんな性格?

冒頭シーンの千尋はお母さんにしがみつき臆病で弱弱しい少女でしたが、ハクの教えを守り湯婆婆にひたすら「働かせてください!」と懇願していました。

ハクを助けたいという真っ直ぐな思いが千尋の中で大きくなり、銭婆との接触に成功しています。

10歳の少女なので、強い芯を持った素直な子だということが分かります。

千尋に兄弟はいる?

映画では千尋の兄弟の有無は明かされておらず、作中にも全く出てきません。

しかし、千尋は幼い頃川で溺死しかけたという経験をしています。

後半ハクとのシーンで「私は誰かに助けられた」と言っていますよね。

 

実は「千と千尋の神隠し」で特に有名な説が「千尋とハクの兄妹説」です。

今考えてみると、冒頭で千尋の母が「そんなにくっつかないで」と千尋を突き放し冷淡な態度を取っているのは違和感がありますね。

その理由は、千尋を助けてハクが死んだからと言われているのです。

自らの死後、川の神として千尋を見守っていたのでは?というのが裏設定として有名なのです。

そう考えると、ハクが千尋に献身的だったのも納得がいきますよね。

実の妹に何かしてやりたいと献身的になるのは、兄として当然な感情です。

続いては主人公・千尋にまつわる都市伝説の考察をしていきます。

【千と千尋の神隠し】千尋にまつわる噂や都市伝説

千尋に関する都市伝説は3つあります。

  1. うずくまったのは生理を迎えたから
  2. 名前を書き間違えたのはわざと
  3. ハクとはその後、恋愛関係になった

それぞれ詳しく見ていきましょう!

1.うずくまったのは生理を迎えたから

千尋が油屋で初めて寝泊まりをするシーンで、苦しそうにお腹を押さえ座り込む場面があります。

こうなった理由は「千尋の生理が始まったからでは?」と言われています。

10歳の少女が成長していく物語なので、1人の女性として大人への階段を上っていくという設定があってもおかしくはないでしょう。

2.名前を書き間違えたのはわざと

湯婆婆との契約のシーンで、契約書にサインをする際に千尋は自分の名前を書き間違えています。

名字の「荻」の火の部分を「犬」と書いてしまっているのです。

突然不思議な世界に迷い込み、目の前には威圧感があるおばあさんが座っているのですから、緊張して間違えてしまったというのが有力な説です。

10歳の少女が自分の名前を忘れて書き間違えるのは、考えにくい選択肢です。

3.ハクとはその後、恋愛関係になった

結論から言うと、2人は恋愛関係ではありません

映画では千尋とハクは名前を忘れた者同士で、恋愛要素は全くありませんよね。

年頃の男女が恋愛関係になると考えるのは最も分かりやすい例です。

しかし、宮崎監督がそんな安直な考えをするでしょうか?

ラストシーンでもハクは「さあ行きな。振り返らないで」と優しく千尋を送り出しています。

同志だからこそ、色恋沙汰ではなくひたむきな友情で終わっているのでしょう。

僕はこの世界で君を見守っているよ」という声なき声援も聞こえてきます。

4.元の世界に戻れたのは、名前を間違えていたから

湯婆婆との契約で名前を書き間違えてしまった千尋ですが、もし本当の名前をサインしていたらどうなっていたのでしょう。

千という名前とは違うものになっていたかもしれませんし、後半で本当の名前を思い出せなかったかもしれません。

大事な書類にサインするということで、緊張して間違えてしまったということも考えられます。

前半で名前を間違えたから、後半で思い出し現実世界に戻れたという解釈もできます。

湯婆婆に「贅沢な名前だね」と名前を奪われた理由

湯婆婆に名前を奪われ、千尋から千になりましたよね。なぜ名前を奪われたのか?理由を考察してみました。

  1. 自由を無くす
  2. 自我や個性を無くす
  3. 使命を無くす

1.自由を無くす

名前を奪われた千尋は、湯婆婆のもとで一日中こき使われ働き詰めにされていました。帰る道は閉ざされてしまったため、自分には働く道しかないということを示しています。自分のやりたいようにできない自由を奪ってしまうのです。

2.自我や個性を無くす

千尋は旅館の人たちと「同じ服装で・同じ場所で」働かされていました。

みんなと一緒にする扱いは、その人らしさを殺し個性を埋もらせてしまうのです。

ただ働かされることで自意識が無くなり心のゆとりも失われてしまうので、ただのアンドロイドにするという湯婆婆の非道なやり口なのです。

3.使命を無くす

名前も個性もなくした人間が行きつくのは、「自分は何のために生きているのか」という虚無感です。

人は誰しも「自分にはこれがあるから生きていける」と強い思いで使命感が奮い立つ生き物ですから、湯婆婆の契約は人間らしさを失わせるほどの非常に強い魔法だったと言えるでしょう。

【千と千尋の神隠し】千尋が豚になった両親を見分けられた理由

次は「なぜ千尋が豚になった両親を一発で見抜けられたのか」という謎です。

これに関しても様々な説が飛び交っているので、各々解説していきます。

1.両親には髪があったから?

髪ではなく旅館で得た経験が活きたので、この説は嘘。

最初に千尋の両親が豚になった時は髪が残っていましたが、ラストシーンでは全く残っていませんでした。

大きな疑問が残るところですが、おそらく千尋は旅館で得た経験と知恵で直感的にそう感じたのではないでしょうか。

髪という物質的証拠だけで判断するのは、あまりにも強引な気がします。

2.髪留めや苦団子のおかげ?

これも嘘っぽい

千尋が身に着けていた小物にも注目が集まっています。

カオナシとハクを元の状態に戻し、湯婆婆の姉・銭婆が千尋にあげた髪留めは千尋を神々の世界に戻すのを止めています。

この髪留めに関する有力説が、銭婆が千尋と湯婆婆の勝負を見ぬき魔法をかけて両親を見ぬかせたのではないかと言われています。

3.両親との絆?

描かれていないが本当だと信じたい説

10歳という多感な時期に不思議な世界に迷い込んだのですから、短い間でもそこで得た経験値はとてつもなく大きいはずです。

それに加えて両親との確かな絆で「ここには居ない」と直感的に言い切ったのではという説もあります。

娘と両親の絆というのが、最もシンプルな説ではないでしょうか。

宮崎駿監督による公式回答

宮崎駿監督は徳間書店の書籍『ロマンアルバム』に収録されているインタビューで、「説明に時間を割くのは面倒。指摘をするのは視聴者に任せたかった」と答え、千尋が両親を見ぬけた理由については「これだけ経験を経てきた千尋には両親がいないことが分かる。なぜ分かるのか。それが人生ですよ」と回りくどい説明は避けています。

またこの作品のテーマを「少女が友愛と献身を学び知恵を発揮して生還する物語」断言しています。

この一連の流れが千と千尋の神隠しのそのものなのではないでしょうか。

あくまでアニメーションなので、映画の世界観を受け入れ楽しむのが醍醐味です。

あれこれ仮説を考えるのは、あまりせずに止めるべきでしょう。

色々な説が多い「千と千尋の神隠し」ですが、テーマは10歳の少女が成長する物語です。

今までの解釈を含めて見返すと、また新たな発見があるかもしれないですね!