【千と千尋の神隠し】坊の正体を考察!病気ってホント?名セリフも紹介

ジブリ映画『千と千尋の神隠し』の坊は、赤い前掛けが特徴的な巨体の赤ちゃん。憎めない性格と愛らしいフォルムで、ファンの間では人気のキャラクターです。

そんな坊、明かされていない謎がいっぱいありますよね。どうしてネズミにされたの?父親は誰?病気ってホント?

この記事では、知られざる坊の正体について、詳しく考察していきます!

目次

坊の簡単なプロフィール

本名坊(ぼう)
性別
年齢不明
家族湯婆婆(母親)
声優神木隆之介
性格泣き虫でわがまま→自立したしっかり者

坊は、成人した大人の身長はあろうかという巨体を持つ、謎の赤ちゃん。赤い前掛けが特徴的です。湯婆婆の部屋の奥の寝室で、クッションの山に埋もれるようにして眠っていました。

ジブリの公式ホームページによると、坊は湯婆婆の実の息子です。ところが、坊は湯婆婆のことを「ばあば」と呼んでいます。確かに外見だけでいえば、祖母と孫くらい年齢が離れているように見えますよね。

初めは「遊んでくれないと腕を折る」などと千尋を脅すわがままなキャラクターでしたが、物語終盤では頼もしい一面を見せ、千尋の味方をしてくれます。

どうやら、ただの赤ん坊ではないことだけは確かなようです。

坊の声優は神木隆之介!

坊は声まで可愛らしいと人気ですよね。

坊の声優を務めたのは、子役のころから大人気の俳優・神木隆之介さんでした。当時の年齢は8歳。さすがは名子役、見事な演技です!

坊の部屋は豪華でかわいい!

坊に与えられている部屋は、壁紙や調度品がとってもファンシーで、とても豪華です。

スイッチひとつで昼間から夜の明るさへ変化するシステムを見ても、かなりの費用がかけられていそうですよね。

幼い子供を持つママたちの間でも、かわいいと大評判の部屋なのです。

坊のかわいい名セリフ

坊が放った、忘れられない名セリフをご紹介します!

「おんもは体に悪いんだぞ」

おんもとは、外のことです。部屋の外からやってきた千尋のことを「病気を移しに来た」と勘違いした坊。母親である湯婆婆から、外に出ると病気になると聞かされて育ったようですね。

「行ったら泣いちゃうぞ」

泣いて湯婆婆を呼ぶと脅してくる坊。千尋からしたらヒヤヒヤものですが、泣いちゃうぞという脅し文句だけ聞くと、どうにも可愛らしく思えませんか?

「チュウ」

銭婆にネズミの姿にされてしまった坊の鳴き声は、本当にキュートです。これも8歳の神木隆之介さんが声を当てているかと思うと、可愛らしさもひとしおですね。

「千を泣かしたらばあば嫌いになっちゃうからね」

ネズミから元の姿に戻ると、坊は千尋を元の世界へ帰すよう湯婆婆を説得してくれました。坊なりに千尋の味方をしてくれたことがよく分かる、優しいセリフです。

坊の正体にまつわる4つの説

坊の正体を探るためにかかせない点は、父親の存在です。母親は湯婆婆だと分かっていますが、父親は一体誰なのでしょうか?

巷で噂されている4つの説を紐解いていきましょう。

1.父親はおしら様説

おしら様というのは、油屋の客として登場していた神様の一人です。真っ白な巨体に赤い帽子とふんどしで、二股の大根のような顎を持っています。

おしら様とは、千尋が湯婆婆の部屋へ働かせてくれるよう頼みに行く途中、エレベーターで乗り合わせました。千尋が下りる最上階まで一緒に行ってくれます。

ここがポイントです。いくら上客とはいえ、店の責任者である湯婆婆の部屋がある階まで気軽に行けるものでしょうか?

もしかしたら、湯婆婆も気を許せるような特別な仲なのではないでしょうか。

2.父親は釜爺説

釜爺は、クモのように長い8本の手足を持ったおじいさんです。昔から油屋のボイラー室で働いていました。

湯婆婆のことを「ワシは反対したんだ。魔女の弟子になってもロクなことがないってな」と言ったり、銭婆のことを「あの魔女はおっかないぞ」と言ったりと、二人とは長い付き合いであることが伺い知れますよね。

また、表では湯婆婆が、裏方では釜爺が油屋を支えていると考えると、二人は何かしら深い関係かと思われます。

3.父親は頭説

頭とは、湯婆婆の部屋にいた3つの緑色の頭です。

常に湯婆婆の部屋にいて、銭婆の魔法で姿を変えられた後も、ずっと湯婆婆の傍にいます。

また、湯婆婆以外で坊の部屋に入れる人物は、頭だけなのです。

もしかすると頭3つの姿も魔法や呪いで変化している状態で、本当の姿は別の容姿をしている可能性はあります。

そうなると、湯婆婆と特別な関係にあっても不自然ではありません。

4.父親は外の世界の人物説

湯婆婆が坊を外の世界から遠ざけているのは、父親が外の世界の人物だからという説も考えられます。

父親は何らかの理由で湯婆婆や坊とは離れ離れになり、湯婆婆はそんな父親と坊を会わせたくないのでは?というのです。

外の世界の神様なのか、魔法使いなのか、はたまた人間なのか。あの湯婆婆も、過去には誰かとドラマチックな恋をしたのかもしれません。

坊は一体どんな病気なの?

坊は明らかに大きすぎる体を持っています。あれは何かの病気なのでしょうか?それとも呪い?

「おんもには悪いバイ菌しかいないんだぞ」「おんもは体に悪いんだぞ」などのセリフからも、外に出ると病気になる、または病気が悪化するといった意味が読み取れます。

坊の体の真相に迫ってみました!

坊は大人になれない?

さきほども言った通り、湯婆婆と坊には、祖母と孫ほどの年の差があるように見えます。これで二人が実の親子と言うのは、いささか不思議です。

そこで浮上するのが、坊は大人になれない病気か呪いにかかっているのではないかという説!

つまり、本当のところはとっくに大人になっている年齢なのに、ずっと赤ん坊の姿のままで生きているということになります。

この説なら、あんなに巨大になるまで肉体が成長してしまっているのも頷けますよね。

坊が泣くとどうなる?

「坊が泣いたらすぐばあばが来て、おまえなんか殺しちゃうぞ」というセリフを言って、坊が千尋を脅すシーンがあります。

これが本当なら、坊が大きな声で泣くと、湯婆婆はどこにいたって坊の泣き声を聞きつけることができるということですよね。

湯婆婆が特に地獄耳だという描写はないので、体の大きな坊が、異常なまでに大きな声を出せると考えるのが自然でしょう。

坊はそんな能力(または病気、呪い)を持つ存在ということになります。

血への恐怖が異常?

坊につかまれた腕を離してもらおうと、千尋が血の付いた手のひらを見せるシーンがあります。効果はてきめんで、坊は泣きながら暴れだしました。

一般的な赤ちゃんなら、少量の血を見ただけでここまで怖がるものでしょうか?自分が怪我をしたわけでもないのに……。

これは、昔の人が「血=不潔=けがれ」だと感じていたことの現れ。

外のバイ菌や病気を怖がっている坊にとっては、けがれそのものである血液は何よりも怖いものなのです。

なんにせよ、不潔なものを嫌がる潔癖症に似た症状だと言えるでしょう。

坊がネズミにされた理由

銭婆の魔法によって、坊は小さなネズミの姿に変えられてしまいました。

なぜ銭婆は坊にそんな魔法をかけたのでしょうか?

湯婆婆への仕返し

湯婆婆の弟子であるハクは、銭婆の大切なハンコを盗んでしまいました。追いかける銭婆の式神から逃げているところを千尋が見つけ、坊の部屋を通って湯婆婆の部屋までたどり着いたのでしたよね。

銭婆は相当イラついていたのでしょう。弟子であるハクの責任を取らせるために、湯婆婆の大切な存在である坊を隠してしまったのです。

案の定、坊がいなくなったことに気が付いた湯婆婆は、これ以上ないほどの動揺と怒りを見せます。

双子の姉妹といえど、湯婆婆と銭婆はあまり仲がよろしくないようですね。

成長した坊!

ところが、ネズミに変えられてしまった坊は千尋と行動を共にし、著しい変化を見せます。

一歩も部屋の外に出ず、湯婆婆に甘やかされてわがままに育った坊。千尋と一緒に外の世界を見たことで、視野が広がったのでしょう。最後には湯婆婆を説得するほど頼もしい性格に成長したのです。

銭婆はこうなることを予測して、坊のためになる魔法をかけたとも考えられます。

坊は最後どうなった?

千尋と一緒に外の世界を知り、たくましく成長した坊。ラストシーンでは、油屋の従業員たちと一緒に笑顔で手を振って千尋と別れました。

きっともう部屋に閉じこもることもなく、湯婆婆に猫かわいがりされているだけの赤ちゃんには戻らないでしょう。坊の身にまとわりつく病気や呪いからも解放された可能性があります。

『千と千尋の神隠し』は主人公の千尋だけでなく、坊の成長の物語でもあるのです。

それをふまえて再度この映画を見てみてください。きっと、坊のことをもっと好きになりますよ!

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