【千と千尋の神隠し】知ると怖い都市伝説と裏設定まとめ!

2001年に公開された」千と千尋の神隠し」は、興行収入316憶円を記録しスタジオジブリの代表作です。

20年以上経った今でも金曜ロードショーで視聴率が20%に迫るなど、多くの人の心を惹きつけています。

しかし設定が神々の世界と10歳の少女という交わりにくいものなので、一言で説明しづらく謎が多い印象ですよね。

今回はファンの間で巻き起こっている裏設定や都市伝説をまとめましたので、有力説や公式ガイドブックからの引用も交え、考察していきます。

目次

千と千尋の神隠しの都市伝説&裏設定21選

千と千尋の神隠しに関する都市伝説や裏設定が次の通り。

  1. 千尋ではなく「千晶」の予定だった?
  2. リンが主人公になる予定だった?
  3. 隠れ要素がたくさんある?
  4. 千尋のご先祖様は「サン」?
  5. 荻野家は冒頭で事故に遭った?
  6. 千尋の両親が食べた肉は罠?
  7. 油屋はお風呂屋ではなく…
  8. 千尋が迷い込んだ世界は極楽浄土?
  9. ススワタリ=まっくろくろすけ?
  10. 千尋は生理を迎えた?
  11. 湯婆婆と銭婆は悪役の設定だった?
  12. 坊の声優は瀧君と同じ?
  13. カオナシの正体は人間の欲?
  14. .電車が一方通行なのは「あの世行き」だから?
  15. カオナシたちと乗り込んだ電車のモデルは「銀河鉄道の夜」?
  16. 火垂るの墓の「節子」が登場する?
  17. ハクの最後は湯婆婆に八つ裂き?
  18. 千尋が両親を見分けたのはたまたま?
  19. ハクと別れた後に振り返ったら元の世界に戻れていない?
  20. 千尋が元の世界に戻れたのは名前間違いのおかげ?
  21. 実は幻のラストシーンが存在する?

1.千尋ではなく「千晶」の予定だった?

千尋のモデルは、映画プロデューサー・奥田誠治さんの娘である千晶さんだと言われています。

スタジオジブリの広報誌『熱風』によると、当時4歳だった千晶さんは誠治さんと共に宮崎駿監督の山小屋に行った際、川に靴を落としてしまったそうです。

その靴を宮崎監督、誠治さん、そして鈴木敏夫プロデューサーが必死になって追いかけたというエピソードが掲載されています。

千尋も後半のハクとのシーンで「川に靴を落として溺れた」と言っているので、この説は本当ですね。

2.リンが主人公になる予定だった?

千尋の面倒を見ていたお姉さん的な存在のリン。

元々はリンが主人公の映画『煙突描きのリン』が制作予定で、内容は20際のリンと60歳のおじいさんが恋愛関係になるという内容でした。

しかしこの提案は鈴木敏夫プロデューサーの大反対で却下。

宮崎駿監督は後にリンをこの映画に加えました。

宮崎監督のリンに対する思いの強さが伝わる話ですね。

3.隠れ要素がたくさんある?

これだけの都市伝説や裏設定があることでも有名な「千と千尋の神隠し」ですが、宮崎駿監督やスタジオジブリが公式に答えを出していない説も山ほどあります。

長く人を惹きつける映画には多くの考察や都市伝説がついて回るので、詮索はせず純粋にアニメの世界観として受け入れたほうがいいでしょう。

4.千尋のご先祖様は「サン」?

1997年に公開された「もののけ姫」はスタジオジブリ第3位の売り上げを誇る人気作。

ですが、実は千尋の先祖がサンでハクの先祖はアシタカだとされ、2人は作品で再会したというロマンティックな展開があったのではと言われています。

千尋とハク、サンとアシタカがつながっていた設定は強引すぎる気がしますが、詳しくは分かっていません。

5.荻野家は冒頭で事故に遭った?

冒頭の荻野家の車が猛スピードで林を駆け抜けていくシーンの後、千尋は油屋の世界に迷い込み、身体が透けてしまいます。

そして戻ろうとすると川のせいで戻れなくなっていますよね。

この一連の流れは千尋たちが瀕死状態に遭い臨死体験をしたのではと言われ、千尋が入った川は三途の川を指しています。

後にハクが「この世界の物を食べないとそなたは消えてしまう」と千尋に忠告しているので、現実世界とは違う死後の世界という解釈もできますね。

6.千尋の両親が食べた肉は罠?

千尋の両親が食べた料理は、現実世界にも存在するのでしょうか?

作品では店長や客はおらず、まるでわざと置かれているような印象を受けます。

この料理は両親が豚になるために用意された罠だという声が強く、この世界にしか存在しない生き物の肉という説が浮上しています。

7.油屋はお風呂屋ではなく…

千尋はリンたちと「湯女」として働かされますが、湯女という言葉の意味は売春婦です。

油屋に飾られる赤ちょうちんは全世界共通で売春宿を指しており、鈴木敏夫プロデューサーは江戸時代の遊郭を再現しました。

宮崎駿監督はインタビューで「現代の世界には性風俗産業が必要」と語っているので、信じてもよさそうです。

こう考えるとまた違った解釈ができておもしろいですね!

8.千尋が迷い込んだ世界は極楽浄土?

後半の千尋がハクと一緒に自分の名前を思い出すシーンでは、ツバキとアジサイが咲いています。

アジサイは梅雨に咲きツバキは冬に咲くので、異なる季節の花が同時にあるのは現実ではあり得ませんよね。

千尋が迷い込んだのは極楽浄土の世界という声が挙がっています。

神々が住み三途の川があるとされているので、自然とそう結論づけられますね。

極楽浄土の世界には四季がないので、異なる季節の花でも同時に咲くという現象があり得るのです。

9.ススワタリ=まっくろくろすけ?

釜爺爺の世話係で千尋の服や靴を預かってくれたススワタリ。

彼らは「となりのトトロ」のまっくろくろすけの仲間という説があります。

確かに鳴き声や形が似ているので、そう捉えてもおかしくはありませんね。

10.千尋は生理を迎えた?

千尋は初めて油屋で寝泊まりをするシーンで、苦しそうにお腹を抱えうずくまります。

これは千尋の生理を表しており、大人への階段を上るステップを描いたものだとされています。

10際の少女が成長していく物語なので、女性特有の変化があってもおかしくはないでしょう。

11.湯婆婆と銭婆は悪役の設定だった?

強引で欲深い湯婆婆と穏やかな性格の銭婆。

正反対な2人ですが、もともとは悪役の設定でした。

千尋が2人を倒すというアクション映画のような展開を描いていましたが、それだと映画の方向性が変わるので泣く泣くカットされたとか。

12.坊の声優は瀧君と同じ?

湯婆婆の息子である坊の声優は、俳優の神木隆之介さんです。

当時8歳だった神木さんは、その後「借りぐらしのアリエッティ」の翔「君の名は。」の立花瀧など、多くの話題作に声優として出演しています。

これは分かりきっている事実ですね。

13.カオナシの正体は人間の欲?

後半からさりげなく千尋の傍にいるカオナシ。

人間2人と1匹のカエルを喰って肥大化しましたが、千尋に助けられて最後は銭婆という居場所を見つけています。

カオナシは一体何を象徴しているでしょうか?

特徴としては、話ができないことですよね。

しかし2人を喰った後は彼らの声で千尋と会話ができていました。

つまり、カオナシは自我や意思を持たないキャラクターなのです。

宮崎駿監督はカオナシについて「現代の若者をイメージした。ああいう誰かとくっつきたいけど自分がないっていう人、いると思いますけどね」とインタビューで答えています。

誰かの声を借りて初めて話せた現象を見ると、人の「誰かと繋がりたい」という欲深さが間接的に伝わってきますよね。

14.電車が一方通行なのは「あの世行き」だから?

千尋が銭婆に会いに行くために乗る海原電車には、帰りの電車がありません。

つまり、一度向かえば戻ってこれないということですね。

どこまでも続く水平線のなか浮かぶ線路を走る電車に、静かな海辺。

実はこの電車は「あの世行き」という声が強いです。

確かに千尋以外の乗客や車掌は声を発しませんし、姿も透けています。

そう考えると、彼らは肉体が消えた死者と捉えることができます。

15.カオナシたちと乗り込んだ電車のモデルは「銀河鉄道の夜」?

宮崎駿監督は、宮沢賢治の作品に強く影響を受けたことで知られています。

あの世行きの電車、乗客が死者というのは宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の設定そのままです。

酷似している描写なので、宮崎駿監督こだわりのシーンかもしれないですね。

16.火垂るの墓の「節子」が登場する?

千尋が銭婆に会いに行く途中にある沼原駅には、電車を見つめている1人の少女が映っています。

この少女は「火垂るの墓」の節子ではとファンの間で話題になっています。

兄の清太より早く亡くなった節子は、あの世行き電車を待っているというのです。

しかしよく見てみると、少女は4歳には見えず節子より年上に見えます。

この説は嘘の可能性が高いです。

17.ハクの最後は湯婆婆に八つ裂き?

ハクのラストについては様々な憶測が飛び交っています。

宮崎駿監督によると、千尋とハクの別れは「永遠の別れ」を示しているそうです。

公式ホームページでは「ハクはルールに従わなければいけないという世界観から、湯婆婆の言葉通り八つ裂きにされる運命を受け入れている」と説明されています。

湯婆婆も坊がいなくなった際にハクに「八つ裂きにされてもいいんかい!」と、詰め寄っているので、この説は本当です。

ハクは肉体が消えても、川の神として千尋を見守っていたんですね。

18.千尋が両親を見分けたのはたまたま?

千尋が豚の中から両親を見分けるという湯婆婆との勝負。

なぜ千尋は「ここに両親はいない」と言い切れたのでしょうか?

ただの偶然と思いがちですが、宮崎駿監督がそんな安直なはずはありません。

10際の多感な時期に不思議な世界で働かされたのですから、油屋で得た経験値と直感で答えられたと考えられます。

宮崎駿監督は徳間書店のインタビュー集『ロマンアルバム』で、「これだけ経験を経てきた千尋には両親がいないことが分かる。なぜわかるのか。それが人生ですよ」と語っています。

この説は嘘の可能性が高いですね。

19.ハクと別れた後に振り返ったら元の世界に戻れていない?

千尋がハクと別れる際、ハクは「決して振り返ってはいけないよ」と千尋に忠告しています。

では、もし千尋が振り返っていたらどうなっていたのでしょうか?

ハクはその理由を「トンネル近くのだるまになってしまうから」と言い聞かせています。

さらに千尋が振り返ろうとする寸前に、銭婆の髪留めが光っていますよね。

この髪留めが千尋が振り返るのを止めた、と魔法がかかったとされています。

20.千尋が元の世界に戻れたのは名前間違いのおかげ?

湯婆婆との契約のシーンで千尋は自分の名前を書き間違えています。

荻の「火」の部分を「犬」と書いてしまっているのです。

わざと間違えたのか緊張だったのかは分かりませんか、このおかげで後半に千尋は自分の名前を思い出せたのでは、と視聴者の間で盛り上がっています。

もし本当の名前をサインしていたらどうなっていたのでしょうか?

おそらく本名を思い出せないまま、現実世界には戻れなかったかもしれませんね。

21.実は幻のラストシーンが存在する?

「千と千尋の神隠し」で特に有名な説が、幻のラストシーンの存在です。

最後は千尋が両親と再会し車に乗って現実世界に帰るシーンで終わります。

しかしよく見ると、千尋は車に乗る寸前に短い橋が架かった小川を発見します。

川を眺めた千尋は一瞬悟った表情になり、遠くを見つめます。

ここで千尋とハクが再会し素敵な最後を迎えたという期待の声があります。

実際のシーンではそんな劇は起こりませんが、ファンとしては結ばれてほしい!という声が強かったのでしょう。

ハクの正体は「ミギハヤミコハクヌシ」という川の神なので、八つ裂きにされて肉体が消え、川となって千尋と出会ったのかもしれません。

これはただの想像なので、自分の中で自由に解釈できるのが面白いですね!

知れば知るほど奥が深く見ごたえがある「千と千尋の神隠し」。

都市伝説をご紹介しましたが、これら以外にも囁かれている説はたくさんあります。

アニメとはいえこれだけ謎の多い作品なので、人を惹きつけるのも納得ですね。

これらを知ったうえで見返してみると、また新たな発見があるかもしれませんね!

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