スタジオジブリ映画の中で、シリアスな物語が展開される作品である「もののけ姫」をご存知でしょうか?不思議な世界が描かれているため、多くの人々が釘付けになったようですね。
そこで今回は「こだまはトトロになる?映画に隠された秘密とは?」や宮崎駿監督が伝えたかったことについて調査しましたので、皆さんにご紹介していきます。
こだまはトトロになる?映画に隠された秘密とは?
こだまはトトロになる?映画に隠された秘密とは?の内容は以下のとおりです。
- こだまはトトロになる?
- こだまは何者?
- もののけ姫の森にトトロ?
もののけ姫の映画に隠された秘密を、1つずつ紹介するので参考にしてみてください。
こだまはトトロになる?
こだまはトトロになるようで、宮崎駿監督が語った発言が元になっています。「もののけ姫」の最後にこだまがいる理由について、原画担当の二木真希子さんの希望だったことを語ったようです。
宮崎駿監督は1匹の小さいこだまが歩いている姿を最後に描き、耳が生えてトトロに変化したことにすれば、首尾一貫すると発言。「もののけ姫」のラストシーンに出てくるこだまが「となりのトトロ」に繋がることを語っています。
笑いを交えて発言したことですが、こだまとトトロは近い存在で、豊かな自然があるところに存在するといえるでしょう。
こだまは何者?
こだまは漢字で「木霊」と表現できる森にすむ精霊です。小柄で可愛らしいですが、首をカタカタさせる姿が不気味に感じるキャラクター。架空の生き物で古事記に記載されている木の神「ククノチ」や、平安時代の辞書「和名類聚抄」に「古多万」という項目があり、古くから日本に伝わる存在のようです。
こだまのルーツと言える存在はいて、見た目は「もののけ姫」のオリジナルで、目と口は黒くて埴輪のような顔をしています。
森に何かがいるのを見られるスタッフが作り出したことが、宮崎駿著「折り返し点」に記載されているようです。
もののけ姫の森にトトロ?
もののけ姫の森にトトロが登場しないことを、宮崎駿監督は気にしていました。トトロは何千年も生きてることから、実はたくさんいるような気がすると語っていたようです。
もののけ姫の舞台は今から約500〜600年前で、白い小トトロは109歳の設定であることから、時系列的にはおかしくありません。
宮崎駿監督は「もののけ姫」の森でポツンと佇むこだまをラストシーンに入れ、後々トトロへと変貌を遂げる構想で、胸のモヤモヤを解消させたと推測できます。
宮崎駿監督が伝えたかったことは?
宮崎駿監督が、もののけ姫を通して伝えたかったことが気になりませんか?たくさんのメッセージが作品の中に込められていると考えられます。「森の再生の意味」や「生きる意味」について紹介しましょう。
森の再生の意味
宮崎駿監督が伝えたかったことは、森の再生の意味です。もののけ姫で描かれていた元の森は原生林であり、自然のままの状態。ラストシーンに出てくる雑木林は、人間の手によって管理された森を表現しています。
作品の大きなテーマの1つは、人間と自然の対立です。「自然を敬い共生する古来の人間」と「自然への畏れを忘れて管理する近代の人間」を森の変化で表現していたのでしょう。
生きる意味
生きる意味は、宮崎駿監督が伝えたかったことです。損得ではなく生きることにどんな意味があるのかを、問うべき時代がきたと宮崎駿監督は語っています。
生きる行為が以前より安易にとらえられ、どう生きるかを重視されるようになった現代社会。生きることの尊さや複雑さなどを1人ひとりが見つめ直す必要があると訴えているのでしょう。
もののけ姫は、社会問題に全員が当事者として立ち向かい、あるべき世界は何かを問いかけていると言えます。
まとめ
今回の記事では「こだまはトトロになる?映画に隠された秘密とは?」を中心に、宮崎駿監督が伝えたかったことについてご紹介させて頂きましたがいかがでしたでしょうか?
「もののけ姫」には、たくさんの隠された秘密があることに驚きましたが、本当にこだまはトトロになっているのかもしれませんね。監督が伝えたかったことを参考に、映画鑑賞を楽しんでみましょう!