新海誠監督の初期の代表作『秒速5センチメートル』をご存知でしょうか?作品を鑑賞した人々が「気持ち悪い」とコメントしていることもあり、注目されているようですね。
そこで今回は、秒速5センチメートルが気持ち悪いのか、レビューや感想・評価なども調査しましたので皆さんにご紹介していきます。
秒速5センチメートルが気持ち悪いって本当?
初期の代表作である新海誠監督の秒速5センチメートルが気持ち悪いのは事実なのかについて探ってみましょう。
貴樹のストーカー化
社会人になり彼女ができても、小学生の頃に両想いだった明里への想いを引きずり、ストーカー化している貴樹の姿に気持ち悪さを感じる人がいるようです。彼女からは、一緒にいても全く心の距離が縮まらなかったと言われる貴樹。大人になっても小学生の頃の恋愛を引きずっていると、気持ち悪がられても仕方がないでしょう。
新海誠監督が貴樹のストーカー化を美しい映像と音楽で、幻想的に仕上げている点にも嫌悪感を抱く視聴者がいるようです。
貴樹がやつれていく
彼女から別れを告げられた貴樹は仕事を辞め、どんどんやつれていく様子が気持ち悪いと言われています。大人になってから必要以上に仕事に追われ、自分の目的を見失った人間になった貴樹。路頭に迷って小学生の頃の通学路に来てしまう状態は、病んでいると思われても仕方がないでしょう。やつれていく貴樹の姿から日常の仕事を思い出し、鑑賞した人の気分が悪くなったケースもあるようです。また、自分の内面を話さないキャラクターの貴樹が、何を考えているのかを理解できずに、気持ち悪くなる人もいました。
貴樹の彼女に同情
貴樹が煮え切らない態度でいるため、別れを切り出した彼女に同情する意見もあり、視聴者が気持ち悪く感じたと推測できます。3年間も交際していた貴樹と彼女ですが、いつまでも距離は縮まらなかったようです。2人がベッドで寝ているシーンは、恋人同士とは思えないほど距離があります。貴樹の心が彼女へ向いていないことは明らかで、今を見ていない様子に気分を悪くした人が多かったのでしょう。
明里に未練がある貴樹
過去の恋に未練がある貴樹の姿は、観る人によっては気持ち悪く感じるかもしれません。『秒速5センチメートル』は、男女の叶わなかった恋への向き合い方を描いた作品。多くの女性にとっては、過去の恋愛を引きずって目の前の恋人を蔑ろにする貴樹には、共感しにくいかもしれません。
一方で、無理に忘れようとするほど、かえって心に深く刻まれていくのが男性の性。このような貴樹の感情に、共感する視聴者もいたと考えられます。彼は未練がある自分に自覚があるからこそ仕事に打ち込み、明里を記憶から消そうとしていたのでしょう。
「秒速5センチメートル」レビューや感想・評価を調査
新海誠監督の秒速5センチメートルで高評価を得ている点は、以下のとおりです。
- 細部まで描き込まれた映像美
- 誰もが経験しうるすれ違い
- 距離により変化する心
忘れられない初恋や、過去に縛られる思いなどの切なさに共感する声が多く見られます。作品を観た後も余韻が残り、静かで詩的な演出が印象的です。
一方で、盛り上がりやハッピーエンドを期待した視聴者からは「物足りない」や「分かりにくい」などの意見もあります。作品に対する評価は賛否両論あるものの、観る人の感情を静かに揺さぶる力を持った映画と言えるでしょう。
まとめ
今回の記事では、『秒速5センチメートル』気持ち悪いと言われる理由を中心に、レビュー・感想や、評価などをご紹介させて頂きましたがいかがでしたでしょうか?
本作品が気持ち悪いと言われるのは、個々の受けとり方の違いが影響しているようですね。自分の感性を大切に、新海誠監督の作品を鑑賞してみましょう!