2008年に公開されたジブリの人気作品『崖の上のポニョ』に登場する、グランマンマーレをご存知でしょうか?多くの謎に包まれた存在であり、彼女は一体何者なのかを知りたい人もいるようですね。
そこで今回は、ポニョのお母さんの設定や正体・基本情報について調査しましたので、皆さんにご紹介していきます。
ポニョのお母さんの設定は?
ポニョのお母さんの設定が気になりませんか?謎が多いキャラクターであることから、詳細を紹介します。「ポニョのお母さんの夫はフジモト」「モデルはオフィーリア」について、1つずつ見ていきましょう。
ポニョのお母さんの夫はフジモト
ポニョのお母さんの夫がフジモトであることは、設定の1つです。フジモトは元人間であり、潜水艦ノーチラス号で働く東洋人の乗組員でした。人間に嫌気が差していたときに、ポニョのお母さん(グランマンマーレ)に出会ったフジモト。グランマンマーレの寛大な心に触れ、恋に落ちます。
フジモトは人間を辞め、海の中でポニョのお母さんと暮らすことに決めますが、夫婦でも2人は常に一緒にいることはできません。ポニョのお母さんは「母なる海」で、全体を司る存在であることから、フジモトのもとだけに留まることは不可能なようです。
ポニョのお母さんのモデルはオフィーリア
ポニョのお母さんの設定として、モデルがオフィーリアであることが挙げられます。イギリスの画家である、ジョン・エヴァレット・ミレイが描いた女性『オフィーリア』の絵がモデルとなったようです。
オフィーリアはシェイクスピアの作品『ハムレット』に登場するデンマークの女性で、ハムレット王子の妃候補の1人。2人の間でトラブルが発生し、オフィーリアは心を乱して自殺してしまいます。
グランマンマーレはオフィーリアの見た目だけをモデルにしたようですが、奥底にある影は彼女の人生を投影しているとも言えるでしょう。
ポニョのお母さんの正体は?
ポニョのお母さんは一体何者なのかを知りたくないですか?グランマンマーレの正体を探ってみましょう。「デボン紀から生きている海の母」「真実の姿はアンコウ」について紹介します。
デボン紀から生きている海の母
グランマンマーレの正体は、デボン紀から生きている海の母です。本作品では、ポニョのお母さんが「デボン紀のような美しい海」と発言する場面があります。
古生代の中頃であるデボン紀は、別名「魚類の時代」と呼ばれていました。今から約4世紀~3世紀前であり、世界中のあらゆる水域に魚類が進出し、水中の生物が発達した時期です。
古生代の後期には両生類が出現し、ポニョのお母さんはすでに海の女神で当時の様子を知っていたと推測できます。
真実の姿はアンコウ
ポニョのお母さんの正体の1つは、アンコウです。宮崎駿監督の著書で「グランマンマーレの正体は巨大なチョウチンアンコウ」と記されています。チョウチンアンコウは頭部にある誘引突起と呼ばれる光る疑似餌で、他の魚をおびき寄せて鋭い牙を使って捕食する深海魚です。
崖の上のポニョに出てくるグランマンマーレの姿は、光る疑似餌の部分と言われています。また、巨大なチョウチンアンコウの本体には足もありますが、本作品では1度も写っていません。
ポニョのお母さんの基本情報
ポニョのお母さんの基本情報は、以下のとおりです。
- 名前:グランマンマーレ
- 声優:天海祐希
- 性格:おおらか
- 家族構成:夫(フジモト含む多数)・娘(ポニョ含む多数)
グランマンマーレは「母なる海」と呼ばれる海の女神であり、すべてを司る強力な魔力を持つ魔法使い。海の中に住んでおり、自由自在に体の大きさを変えられるようです。見た目はシェイクスピアの『ハムレット』に登場するオフィーリアをモデルにしたとされています。
まとめ
今回の記事では、ポニョのお母さんの設定や正体を中心に、基本情報についてご紹介させて頂きましたがいかがでしたでしょうか?
ポニョのお母さんの正体は、巨大なチョウチンアンコウであることに驚きましたが、海の女神でもあるようですね。謎に包まれたポニョのお母さんである、グランマンマーレに注目して本作品を鑑賞してみましょう!