【魔女の宅急便】キキは何歳で本名は?名シーンやセリフも紹介

『魔女の宅急便』は1989年に公開された、宮崎駿監督の長編アニメーション作品です。魔女みならないの少女と黒猫の1人立ちを描いた本作は、現在もスタジオジブリの人気作として知られています。前向きなストーリーは子供から大人まで多くの人に元気を与えてくれますよ。

今回は、そんな『魔女の宅急便』の主人公である魔女のキキについて解説していきます!劇中ではあまり語られることのないキキの本名や誕生日などをチェックしてみましょう。キキのことをよく知れば、『魔女の宅急便』をより深く楽しめるようになるはずです。

目次

キキのプロフィール!年齢・本名・誕生日など

名前・あだ名キキ・魔女子さん
性別女性
誕生日2月2日
声優高山みなみ
年齢13歳

キキは、魔女である母・コキリと、人間の父・オキノの間に生まれた魔女の血を引く少女です。本名に関してはキキという名前以外は公開されておらず、苗字などは分かっていません。父の「オキノ」という名前が苗字で「沖野キキ」なのではないかという考察もありますが、キキは日本人であるという設定ではないため、信憑性はありません。

また、キキの年齢に関しては劇中で13歳と明かされています。原作である角野栄子さんによる同名児童書では13歳から35歳までのキキの人生が描かれており、その第1巻目にあたる物語が映画化されました。原作では飛ぶことしかできなかったキキが、15歳でくしゃみ薬の作り方を覚えたり、成人してトンボと結婚したりとどんどん成長を遂げていきます。

キキの声優は高山みなみさん

キキの声優を担当したのは、声優の高山みなみさんです。高山みなみさんは、大人気コミック「探偵コナン」の主人公・江戸川コナン役を担当したことでも知られています。また、高山みなみさんは本作で主人公のキキと、キキの良き友人となるウルスラの2役を好演したことでも有名です。

気弱で子供らしさのあるキキの声と、力強く凛としたウルスラの声をしっかりと演じ分け、2人の声を1人の声優が担当しているとは到底思えない仕上がりが話題となりました。キキとウルスラのやりとりが長く続く名シーンにおいても、違和感は全くありません。

劇中でキキは生理をむかえていた?

本作は、13歳という大人と子供の間にいる複雑な少女を描いています。そしてそこに欠かせないのが少女の初潮であり、キキも劇中で生理をむかえていたのではないかと考察できるシーンが登場します。それはキキが空を飛べなくなるシーンです。

雨の中の飛行を経て熱を出したためにキキは飛べなくなったとも解釈できますが、ファンの間では、生理によって引き起こされた精神の不安定さが魔力を弱めたのではないかと考えられています。原因は明確に描かれませんが、宮崎監督が本作のポスターを作成する際に「トイレにこもるキキの姿」を1案として描いていた事実から考えると、あながち間違っているとも思えません。

そして決定的なのは、今まで話せていたジジの言葉が分からなくなってしまう展開です。これも生理をむかえて大人になったキキが、心の声も担っていたジジの声が必要ではなくなったためだそうです。実際に宮崎監督もキキのことを大人の階段を登り始めた女性として描いており、「キキくらいの年齢の少女は出来ていたことが出来なるなる事がある」と語っています。

鈴木敏夫プロデューサーもジジのことを「ただのペットじゃなくて、もう1人の自分なんですね。だからジジとの会話っていうのは、自分との対話なんです。ラストでジジと喋れなくなるというのは、分身がもういらなくなった、コリコの町でちゃんとやっていけるようになりました、という意味を持っている訳です」と解説していました。

キキは初潮というきっかけで大きく大人への1歩を踏み出し、魔法の不安定な時期を乗り越えてジジとの会話から卒業したのです。つまり、キキの飛べない期間は魔力の弱まりではなく、成長による不安定さによるもの。そう考えると、ラストでキキが今まで通りに飛べるようになったのも納得のいく展開ですよね。

キキのワンピースはコスプレファンにも大人気!

キキのトレードマークと言えば、真っ黒でオーバーサイズの可愛らしいワンピースですよね。このワンピースはジブリ作品に登場するたくさんの衣装の中でもファンに人気で、コスプレの衣装として注目されることもしばしば。多くのファンが、自作や似ているものの代用でキキのコスプレを楽しんでいます。

シンプルで真似がしやすい上に可愛いキキの衣装は、気軽に挑戦するアニメのコスプレに最適なのです。またキキのコスプレでは、ワンピースの長さやリボンの大きさなどで華やかさを調整する人も多く見受けられます。アレンジによってはジブリの世界観を取り入れた普段着のコーディネートとしても活用できますよ!

キキとジジの関係性

『魔女の宅急便』の主人公は魔女のキキですが、キキと同じくらい印象的なのは黒猫のジジです。キキの相棒として1人立ちの修行に付き合い、助言や存在でキキを支えます。そんなジジとキキは、実はただの飼い主とペットに収まる関係ではありません。2人は同じ時期に生まれたソウルメイトのような絆で結ばれているのです。

原作となった児童小説では「魔女の一族には女の子が生まれると同じ年に生まれた黒猫を一緒に育てるという習わしがある」と記載されており、ジジとキキが生まれた時から一緒に育ったことがわかります。また映画には登場しませんが、キキの母・コキリにもメメという名前の黒猫の相棒がいました。それだけ魔女と黒猫は、深く親密な関係なのです。

魔女の宅急便の簡単なあらすじ

『魔女の宅急便』は、13歳の魔女・キキが1人立ちの修行へ出て魔法と自らの人生に向き合う成長物語を描いた作品です。キキはある満月の晩に故郷の街を旅立ち、海の見える都会の街へとたどり着きます。田舎とは違う冷たくよそよそしい都会の人たちに戸惑いながらも、キキは気のいいパン屋のオーナー・おソノのもとで住み込みの仕事を始めるのです。

それから街で暮らす飛行クラブの少年・トンボや、優しい絵描きのウルスラなどと出会い、キキはどんどん成長していきます。さまざまな困難や出会いの中で、魔法を使うこと、そして人と支え合いながら人生を切り開いていくことを学び、新しい街へ馴染んでいくのです。

舞台や実写映画化もされるジブリの人気作

原作・映画共に人気作品である『魔女の宅急便』は、舞台化と実写映画化もされています。舞台は1993年・95年・96年・2016年・17年・18年・21年に上演されました。キキ役は工藤夕貴さんや上白石萌歌さん、トンボ役は坂本昌行さんや大西流星さんなどをはじめとする名だたる俳優陣が務めています。

そして清水崇監督が手がけた実写映画では、原作の第1巻・第2巻をベースにした物語を描き、アニメ映画とは異なる『魔女の宅急便』を作り上げました。キキ役は小芝風花さん、トンボ役は広田亮平が務めています。 また本作は、ナレーションを原作児童小説の作者である角野栄子さんが担当したことでも有名。豪華キャストと原作者のカメオ出演で、アニメ版とは異なる魅力を持つ『魔女の宅急便』ワールドが楽しめます。

勇気をもらえる!キキの名セリフ

ここからは、『魔女の宅急便』に登場するキキの名セリフを紹介していきます。感動的なシーンやお茶目なシーンなどで垣間見えるキキの可愛らしさや素直な性格を表すセリフたちをピックアップしてみました。ぜひチェックしてみてくださいね!

「私は贈り物のふたを開ける時みたいにワクワクしているわ!」

修行への出発を夜に控え、慌ただしく旅立つ準備をするキキのセリフです。来月まで出発を延ばすと言っていたキキが、満月の夜に出発したいからと急に準備を始めてしまったのです。「旅立ちはもっと慎重に、厳かに行うべきだと思うんだよ!」と落ち着きのないキキに苦言を申すジジに対し、キキはこのセリフで自分の弾むような気持ちを伝えました。

「笑顔よ、 第一印象を大事にしなきゃ」

キキとジジが海に面した都会の街・コリコに到着し、住人から注目を集めている時に登場するセリフです。魔女を見慣れていない都会の人々がキキの登場に驚いて注目したので、キキは精一杯の笑顔で明るく振る舞って見せました。2人は「いつも笑顔を忘れずにね」という母・コキリの言い付けをしっかり守っていますね。

「私ちょっと自信をなくしてたの、でも今日ここへ来てよかった。海を見てると元気になれそう!」

仕事で落ち込み、大雨の飛行で風邪をひき、踏んだり蹴ったりのキキ。そしてそんな元気のないキキを、海岸に連れ出して励ましてくれたのはトンボでした。トンボはキキの宅急便の仕事を「才能を活かした仕事だろ?素敵だよ!」と言い、キキに笑顔を取り戻したのです。優しいトンボと海岸に座りながらキキはこのセリフを言い、元気を取り戻していきます。

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