【猫の恩返し】ムタの本名や種類は?ゼリーの正体や最後のセリフも紹介

『猫の恩返し』は、2002年に森田宏幸監督によって公開された長編アニメーション作品です。

主人公のハルやバロンとともに登場するなんとも愛くるしいキャラクター「ムタ」が、人気を集めています。

ムタの素性が気になる方も、多いのではないでしょうか。

ぶっきらぼうで仲間思いのムタについて、本名や作中に出てくるゼリーの謎を中心に徹底解剖していきます。

ムタの魅力に迫ることで、より猫の恩返しを楽しめますよ。

目次

ムタのプロフィール丨本名・種類など

猫の恩返しに出てくるムタのプロフィールは、以下の通りです。

役名ムタ
役柄バロンの相棒
身体情報不明
特徴大犯罪猫・かなりの力持ち
好きなもの甘いもの・ゼリー(猫の特性?)
能力不老不死(?)と言われている

ムタは、口は悪いですが人情のある人気のキャラクターです。

同ジブリ作品の耳をすませばにも「ムーン」として登場しています。

ムタの身長などは、公表されていません。本編ではハルの身長の半分ぐらいでした。ハルの身長を女子高校生の平均的な150~160センチと仮定すると、75~80センチくらいだとと予想します。

ムタは、その昔に猫の国で魚を食べつくす大犯罪を起こしたとの言い伝えがある伝説級のキャラクターです。

また、一説には不老不死ともいわれています。作中で猫王に長生きのひけつを聞かれたるシーンからも可能性は高いと予想します。

そんなムタの正体に迫っていきます。

ムタの本名は?モデルはプロレスラー

ムタの本名は「ルナルド・ムーン」です。

名付け親は宮崎駿監督だそうで、耳をすませばを手掛けた柊あおいさんが公表しました。

宮崎駿監督はかなりの格闘技好きで、90年代に活躍したグレート・ムタの名前を参考にしたそうです。ちなみに、グレート・ムタはタレントでも活躍している武藤啓司さんです。

190センチ近い身長で大柄な体格は、まさにムタを連想させますね。

ぶたさんと呼ばれたムタの種類は?

ハルにぶたさんと呼ばれるほどの大柄なムタの種類は「雑種」です。

特定の品種ではなくその辺にいる野良猫がモチーフだと思われます。

猫の恩返しでも耳をすませばでも商店街を放浪していることから、住み慣れた野良猫といってよさそうです。

無法者なイメージのあるムタには、ピッタリかもしれませんね。

ムタの声優は渡辺哲さん

ムタ役は声優「渡辺哲」さんは、大河ドラマから連ドラ・映画と幅広い活躍で人気を集める俳優です。

渡辺哲さんはムタの他にも、同ジブリ作品「もののけ姫」の山犬の声優もやられています。

vシネマで活躍していた時の渡辺哲さんは、やくざ役が多かったこともありムタの役柄にピッタリですね。

ムタがかわいいと評判!

ムタは、その愛くるしいキャラクターから、以下のようにSNSでかわいいと評判です。

ムタの魅力は、まるまるとした見た目だけではないようです。行動や見た目からは想像もつかないきちょうめんさや猫特融のしぐさが、女性人気を集めている理由ですね。

現在は発売されていませんが、「くたくたムタ」のむいぐるみがかわいすぎると話題にも上りました。

残念ながら今のところ発売予定の情報はありませんので、再販を期待したいですね。

猫の恩返し「ムタ」がとりこになったゼリーの正体は?

ムタがハルたちと猫の国の城に登場した際に、巨大な容器に入った紫色のゼリーに溺れる有名なシーンがあります。

食事を平らげたあとすぐにゼリーに飛び込んだことからも、相当魅力的だったと思われます。

泥酔した顔でつかっていたので、大食いの他にもなにか理由があるはずですよね。

ムタをとりこにするゼリーの正体が気になったので調べた結果、またたびゼリーであることが判明しました。

またたびと猫はセットで考えられるほど相性がよいですが、その理由を解説していきます。

ゼリーの正体は「またたびゼリー」

またたびゼリーの「またたび」は、マタタビ科マタタビ属の葉蔓性木本で別名「夏梅」とも呼ばれています。

猫がまたたびのにおいを嗅いだり食べることで、ダンスを踊ったりごろごろしたりといったマタタビ踊りをするそうです。

ほかにも、興奮したり泥酔したような状態になるそうで、猫のよってその症状はまちまちです。

ムタも、ゼリーの中で何とも言えない顔でつかっていましたね。

どうやら、マタタビの成分が、神経を刺激し軽いマヒ状態をおこすのが原因なようです。

ムタの作中の様子をみると、かなり刺激を受けたのですね。

またたびゼリーは実際にあるのか?

残念ながら、またたびゼリーという商品は、実際にはないようです。

そもそも、またたびは食べるものではなく嗅ぐものなので、猫に大量に食べさせると危険を伴います。

猫の恩返しだけの食べ物ということですね。それにしても、危険を伴うまたたびゼリーに全身でつかるムタの食欲には脱帽です。

猫用のまたたびゼリーはありませんが、人間用のまたたびゼリーは発売していることが判明しました。

発売元は高鉱菓子舗で「またたびゼリー」の商品名で売られています。またたびを5年以上漬け込んだ酒を使用したゼリーで食べやすい味に仕上がっているそうです。

気になる方は、一度試してみてはいかがでしょうか。

猫の恩返し「ムタ」と耳をすませば「ムーン」の関係性

猫の恩返しは、耳をすませばの主人公「月島雫」が書いた物語という裏設定があります。ムタも両作品に重要なポジションで登場します。

猫の恩返しの「ムーン」がムタにあたり、月島雫のムーンの印象がそのまま猫の恩返しにも表れていますね。

そんなムタの耳をすませばとの関係性について、解説します。

耳をすませばでも「ムタ」と呼ばれていた

耳をすませばでは、天沢誠二に「ムーン」と呼ばれていましたが、実は違った呼ばれ方もしています。

  • お玉
  • ムタ

街中で女の子が、ムーンを発見した際に「お母さん、ムタまた行っちゃったよ」と言っています。雫は女の子のことをみて「ムタだって」と反応しています。

雫は、世間の見え方を参考にし、あえてムタの名前で登場させようと思ったのかもしれません。

また、耳をすませばの原作者柊あずささんは後に、以下のように発言しています。

「宮崎駿監督に”猫の恩返しにはバロンとムタと地球屋を登場させてくれ”と言われました」

こうした背景からも、両作品におけるムタは、関連性の高いキャラクターだったのだと言えますね。

ムタの役割は案内役?

ムタは、猫の恩返しと耳をすませばで主人公の案内役で登場しています。

猫の恩返しではハルを猫の事務所に案内しており、耳をすませばでは雫を地球屋に導きました。

ムタがストーリーの皮切りを作ったと言っても、過言ではありません。

実は、猫の事務所は地球屋をモチーフにしています。「ムタ=ムーン」「猫の事務所=地球屋」のつながりは、原作者の遊び心が見て取れますね。

猫の恩返し「ムタ」の最後のセリフから読み解くハルとの信頼関係

猫の恩返しラストシーンでハルとバロン・トト・ムタの別れの場面があります。その時のシーンで「ムタがハルに言った最後のセリフが聞き取れなかった」といった人が多かったようです。

ムタの最後のセリフは「”も”ってなんだ!”も”って!」です。

実は、ハルのセリフ「ありがとう!バロン、トトさん、ムタさんもね」を受けての反応でした。

ハルは猫の国で大きく成長していく中で、同時にバロンやムタとの関係も築き上げていきました。

ムタの性格を知ったうえで、あえて”も”といったのは、ハルなりの愛情表現なのでしょう。

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