長編アニメ映画賞を受賞した、宮崎駿監督作品『君たちはどう生きるか』に出てくる、大量のインコたちについてご存知でしょうか?君たちはどう生きるか 気持ち悪いと話題になるほど、なんだか奇妙で気になる存在であることから、注目している人もいるようですね。
そこで今回は、君たちはどう生きるかの鳥の種類や、インコのモデル・意味について調査しましたので、皆さんにご紹介していきます。
君たちはどう生きるかの鳥の種類について
本作品の鳥の種類は全部で4カラーであり、インコマンの詳細は、以下のとおりです。
- オレンジ
- イエロー
- イエローグリーン
- スカイブルー
当初は役割があった可能性のある、インコマン。「オレンジ」は料理室で「イエロー」はポリスデパートメント。「イエローグリーン」は時の回廊で、「スカイブルー」 は加治屋でした。
4カラーに加え、インコマンを束ねるホワイトカラーの「インコ大王」もいますが、長身で立派な服を着用しているため、安易に区別できるでしょう。
インコのモデルや意味はあるの?
『君たちはどう生きるか』に登場する鳥のモデルや意味について紹介しましょう。
インコマン「人モデル」
鈴木俊夫プロデューサーは『君たちはどう生きるか』の登場人物に、実在のモデルが存在すると語っています。考えられるモデルの詳細は、以下のとおりです。
- インコマンのモデル:ジブリスタッフ
- インコ大王のモデル:宮崎駿監督
- 大叔父様のモデル:高畑勲監督
- 石の塔は:スタジオジブリ
本作品には、ジブリの歴史や宮崎監督の想いが象徴的に描かれていることが分かります。
インコマン「鳥モデル」
「セキセイインコ」がインコマンの鳥モデルになっており、理由はくちばしの特徴が同じだからです。お腹の特徴は白くてモフモフな「オキナインコ」に近いですが、インコマンにはリアルさを追及していません。
モデルをインコにして認識しやすいように鼻の穴を描きましたが、「セキセイインコ」にはしたくなかったと考えられます。オリジナルのキャラクターを描かなければ、インコ愛好家の目がより厳しくなるからです。インコマンの鳥モデルを挙げるとすれば「セキインコ」と言えますが、「ワカケホンセイインコ」とも考えられます。
そもそもインコなのはなぜ?
インコマンのモデルがそもそもインコなのは、スタジオジブリ本社や第2スタジオ、アトリエなどが集まる東京都東小金井駅周辺で大発生しているからです。人間の言葉を喋るインコは、擬人化するにはもってこいのモデルだったと推測できます。
普段から目に触れているものがモデルにしやすく、東京で大発生しているのは外来種のワカケホンセイインコ。日本で野生化しているのは、イエローグリーンカラーのものであることから、『君たちはどう生きるか』で大活躍しているのでしょう。
インコマンの意味は?
インコマンの意味は「スタジオジブリスタッフ」である一方、大衆を表しているようにも感じます。さまざまな大衆の表現は、以下のとおりです。
- 上に言われたことにただひたすらに従う大衆
- 自然を破壊しつつ自然に涙する大衆
- いつの間にか動物から遠い何者かになっている大衆
かつてのご先祖様は自然と調和して生きていましたが、現代ではその関係が失われつつあります。「大伯父様がインコを連れてきた」というのは、日本につれてこられたワカケホンセイインコが大発生している様子を表現しているのかもしれません。
まとめ
今回の記事では『君たちはどう生きるか』の鳥の種類を中心に、インコのモデルや意味はあるのかについてご紹介しました。
本作の登場人物に、実在のモデルがいることに驚きましたが、インコ大王は宮崎駿監督のようですね。君たちはどう生きるかの個性的なキャラクターにも注目し、映画鑑賞を楽しみましょう!