1986年に公開されたスタジオジブリの映画「天空の城ラピュタ」。
公開から30年以上が経ってもなお金曜ロードショーでは毎回視聴率が15%に迫り、ラストシーンでは「バルス祭り」と呼ばれる現象が毎回SNSで起こっています。
今作の主人公の少年・パズーに関しても、さまざまな謎や都市伝説があります。
さらに「セリフがカッコイイ!」「イケメン過ぎる」「理想の男性!」など、数あるスタジオジブリの男性キャラの中でも高評価を獲得しています。
今回はパズーの性格や朝にトランペットを吹いていた理由、彼が作ったパンのレシピや名セリフまで徹底考察していきます。
パズーのプロフィール!年齢・声優など
本名 | パズー |
年齢 | 13歳 |
声優 | 田中真弓 |
性格 | 真面目、慈悲深い、明るくて正義感がある |
当時作成された絵コンテによれば、パズーの年齢は13歳です。
空から降ってきた少女・シータを家に泊まらせ朝ごはんを用意させるなど、正体不明の女性でもきちんと世話をしていました。
家に来たお客様として、自分はベッドではなく床で寝るというのも好印象ですね。
軍隊や海賊に追われているシータを守ろうとする姿勢がよく伝わる描写です。
またシータが軍隊に囚われてからはドーラたちと協力して必死に救出しようとするなど、慈悲深い性格でもあります。
パズーの声優「田中真弓」さんはルフィやクリリンでもおなじみ
パズーの声を担当したのは声優の田中真弓さんです。
「ドラゴンボール」のクリリン、「忍たま乱太郎」のきり丸、「ONE PIECE」のルフィなど、数多くの少年に命を吹き込んできた国民的声優さんです。
彼女の声を聞いて育ったという人も多いのではないでしょうか。
少年役といえばまず田中真弓さんを思い浮かべますよね。
30年以上声優やナレーターなどの声の仕事をしている超ベテランです。
パズーの仕事は炭鉱夫?機械工?
パズーの仕事は見習の機械工です。
親方のダッフィーから指示を受けながら、13歳で大人の世界で働いています。
ドーラたちの飛行船に乗った時も、豊富な機械の知識でエンジンの修理をするシーンがありました。
パズーの身体能力や握力がとんでもない?
性格が好青年ということも外せませんが、パズーの運動神経の良さも注目です。
最初のシーンで、少なくとも数十mは離れている所から「人だ!」とシータが降りてくると直感し走って向かいました。
身長差が大きいシータの身体を腕の力だけで支え、安全な所に移動させています。
また崩壊した橋から落ちるシーンでは、シータを片手だけで支えて離しませんでした。
体格差が大きいのにとんでもない握力の持ち主ですね。このシーンは毎回驚かされます。
加えて頭の硬さも外せません。
ムスカから「あの石頭は私より頑丈だよ」と安全を確信させるほど頭が頑丈で、強い衝撃にも耐えられるように描写されていました。
さらにラピュタ島では軽く壁をよじ登ったりできるほど、とんでもなく身軽です。
普段から帽子にズボン、そして父親の形見であるゴーグルという簡素な格好をしていて、加えて職業は機械工です。
器用さと剛腕さを持ち合わせるたくましい少年ということが分かりますね。
パズーがトランペットを吹く理由とは?
さて次はパズーが朝にトランペットを吹いていた理由についてです。
①両親への挨拶
パズーの両親はすでに他界しています。
母親の描写は作中にはありませんが、幼い頃に亡くなってもパズーを確かな愛情で包み込んでくれたのでしょう。
さらにラピュタ島の発見に命を尽くした父親を追い、パズーもラピュタを発見しようと働きながら夢見ていました。
パズーのリビングには、父親が撮影したラピュタ島の写真が飾られていましたね。
そんな2人に「今日も頑張っていくよ」というメッセージを込めていたのではないでしょうか。
②村人たちに朝を示す合図
パズーの人脈の広さにも驚く点があります。
親方のダッフィーを始め、ポムじいさんや村人たちとの親密さは見ての通りです。
小さい頃から働いていることを考えると、高いコミュニケーション能力の持ち主だということが分かりますね。
シータを匿っている時も、村人の一人と協力し裏出口から脱出することに成功しています。
13歳ながら頼りになる大人が多いというのは、パズーにとっても心強いでしょう。
トランペットの曲名と演奏者
朝にパズーが演奏していた曲は「ハトと少年」という曲です。
スタジオジブリではおなじみのピアニスト・久石譲さんが作曲しました。
またトランペットの音を吹き込んだのは数原晋(かずはらしん)さんという方です。
2021年の4月に74歳で亡くなられていますが、生前世界的に活動されていました。
スタジオジブリでは「となりのトトロ」「紅の豚」「魔女の宅急便」をはじめ、ルパン三世、ONE PIECE、機動戦士ガンダムの挿入歌にも登場しています。
加えて多くのテレビドラマやアーティストのレコーディングにも参加していたので、まさに日本を代表するトランぺッターですね。
パズーが使っている「カンブリアランタン」がおしゃれ!
パズーとシータが洞窟を探検するシーンで登場する「カンブリアランタン」。
カンブリアとはイギリスのウェールズ地方の古い呼び名で、主に炭鉱で使われます。水に強い性質なので、アウトドアやキャンプでも多く使われています。
その性能の高さから、なんとイギリスのエリザベス女王やチャールズ皇太子に献上されたとか。
そのオシャレな外観からインテリアやアンティークにも合うと、インスタ映えの可愛らしいデザインです。
パズーとシータが洞窟で食べる通称【ラピュタパン】のレシピ
パズーとシータが洞窟で食べる通称「ラピュタパン」。
作中ではトーストしたパンに目玉焼きを乗せただけという超シンプルな料理ですが、アレンジするとより美味しくなります。
アレンジレシピを載せておくので、ぜひ試してみてください。
- 4枚切食パン、卵、バター、塩、黒コショウ、マヨネーズを用意
- マヨネーズで2回囲むのがポイント
- 焼く時間の目安は8分。お好みで調整してOK
予めトースターを予熱で温めておき、食パンの表面にバターを塗ります。
次にマヨネーズで内側を2回囲むのがポイント。
2度囲うことで卵がこぼれにくくなるので、注意してくださいね!
そして卵を囲みの真ん中に落とし、塩と黒コショウを加えます。
卵は半熟にしたほうがよりジューシーに仕上がりますよ!
最初は焦げないように、3分ほど様子を見てから時間を調整してください。
焼き終わったら遂に完成!朝食にもブランチにもピッタリですね!
ジブリで出てくる食事は「ジブリ飯」と呼ばれ、登場するたびにSNSで話題に上がるほど作り方が注目されています。
モテる理由がわかる!パズーの名言やかっこよすぎる名シーン
パズーの好感度が高い理由は性格もありますが、極めつけはシータへ向けたセリフです。
恋心とも友情とも異なる純粋にシータを称えるセリフが多いです。
13歳の少年の「大切な人を想う気持ち」がこもったセリフを5つ集めました。
1.「君が空から降りてきたときドキドキしたんだ。きっと素敵なことが始まったんだって」
シータがパズーの家で目覚め、2人の初対面のシーンでのパズーのセリフです。
パズーにとってシータは正体不明の女の子なのに、「何か新しいことが始まる」というポジティブな捉え方、シータを素直に受け入れている素敵なシーンです。
2.「親方、そ、空から女の子が!」
少女が空から降ってくるという非日常感あふれるシーンで、パズーがダッフィーに言ったセリフです。13歳らしい素直なリアクションですね。
パズーがシータを受け止めようとするワンカットが映画のポスターやジグソーパズルに採用されるなど、「天空の城ラピュタ」を象徴する名セリフです。
3.「ひょっとすると天使じゃないかって心配してたんだ」
シータが目覚めるまでパズーはせっせと朝の準備をしていました。
突然空から少女が降ってきたのですから、天使と勘違いしてもおかしくはありません。
もしかしたらこのまま目覚めないのではという不安もあったでしょう。
加えてシータは飛行石の力でゆっくりと降りてきましたから、その効果が天使だとパズーを勘違いさせたのかもしれませんね。
4.「シーターッ!!」
ムスカたちに囚われているシータを、ドーラたちと協力して救出するシーンでのセリフです。
この一言で「助けに来たよ」というメッセージが強く伝わりますね。
シータの無事を祈りながら必死に軍隊基地にやってきた、パズーの決意がみなぎっている様子がよく分かります。
5.「あの石のおかげで僕はシータに会えたんだもん」
シータの本名は「リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ」と言い、ラピュタ王族を正式に継ぐ王女です。
ただ彼女にとって飛行石は自分の命を狙う危険なものにすぎず、この石のせいでシータは軍隊やドーラたちから追われる立場になりました。
それでも、この石が無ければラピュタ島を探していたパズーとの出会いもなかったのです。
「私にとってあの石は不要」と言い張るシータに、パズーは「あの石はシータが持たないとはたらかないんだ!」と強く反論していました。
「君にはこの石が必要だよ」と断言するパズーの芯の強さも伝わってきますね。