【ナウシカ】本名や年齢、性格を考察!最後に死んでしまうってホント?

風の谷のナウシカ

ナウシカは、宮崎駿がスタジオジブリの前身となるトップクラフト時代に制作したアニメ映画「風の谷のナウシカ」の主人公。

容姿端麗でカリスマ性のあるキャラクターで、多くのジブリファンの人気を獲得しています。宮崎駿の古い作品のキャラクターであるに関わらず、多くの世代から愛されれているのが魅力です。

本記事ではそんなナウシカの詳細情報、性格を詳しく紹介していきます。映画版だけでなく原作の情報からの考察も解説しているので、ナウシカファンの方はぜひチェックしてみてくださいね!

ナウシカのプロフィール!本名・年齢・性格など

名前ナウシカ(風の谷のナウシカ)
愛称姫さま・姫姉さま
性別女性
年齢16歳
声優島本須美
性格活発・勇敢・慈悲深い

ナウシカは、風の谷を治める族長ジルの末娘。腐海の障気による病気で亡くなった母親と10人の兄姉がいます。亡き母からは愛情を与えられませんでしたが、父・ジルからは愛情深く育てられました。

また本名に関しては、原作・映画版共に苗字は明かされていません。ナウシカは風の谷の族長であるジルの娘として自ら「風の谷のナウシカ」と名乗っています。

性格は非常に活発で好奇心旺盛。家来に止められても腐海の冒険を続けていました。村の人々を守る強さと慈悲深さがあり、16歳という若さ偉大な姫としてもみんなに慕われています。

その寛大な性格は、敵側にも高く評価されるほど。皇女・クシャナも、敵でありながらナウシカのそんな性格や姿勢を認めていました。

ナウシカの声優は「島本須美」さん

ナウシカの声を担当したのは、声優の島本須美さん。「ルパン三世」や「アンパンマン」など、数々の国民的アニメに登場する有名な声優さんです。

島本さんの声は、少女の可愛らしさと勇ましい猛々しさの二面性を持っています。その特性はまさにナウシカのキャラクターにピッタリで、多くのファンの間でも大人気。天真爛漫で勇敢なナウシカを生き生きと演じ、現在も愛されるナウシカ像を作り上げました。

さらに島本さんは、ルパン三世シリーズ「カリオストロの城」にも登場しています。「カリオストロの城」は「風の谷のナウシカ」と同じく宮崎監督が手がけた作品です。そこへ登場するヒロインのクラリスの声を、島本さんは担当しています。

クラリスは赤毛に近い明るい茶髪のショートヘアで、容姿がナウシカに似ている女性キャラクターです。そんなルックスと島本さんの声を持つクラリスはナウシカを彷彿とさせ、多くのファンからも注目を集めました。

ナウシカにまつわる都市伝説と噂を考察

「風の谷のナウシカ」は大人気作品ということもあり、ナウシカに伴う疑問は膨大にあります。気になって調べたことのあるジブリファンの方も多いでしょう。

ここからは、そんなナウシカに伴う都市伝説や噂を考察していきます!

1.服を閉じたのはなぜ?

「風の谷のナウシカ」の中には、ファンの中で様々な憶測が立てられているシーンが多くあります。中でも風の谷に墜落したトルメキアの大型輸送船から、ナウシカが少女を助けるシーンは有名です。

少女はペジテという他国の王女・ラステルで、人質としてトルメキアの大型輸送船に乗せられていました。ナウシカは蟲に襲われて墜落した船の残骸の中から、その少女を助け出します。

そしてナウシカは手当をしようとラステルの服のボタンを開けますが、すぐに悲壮な顔で閉じるのです。ここではラステルの服の中が描かれないため、ファンは多くの憶測を立てました。

中でも有名なのは以下の3つの説。
・もう助からないほどの重傷を負っていた
・トルメキアによって奴隷の印が刻まれていた
・腐海の影響で肺が潰れていた

以上の理由でナウシカはラステルの手当を諦め、服を閉じたと考えられました。作品を注意深く見ていると、確かにどれもあり得そうな説ですよね。

しかし、これにはちゃんとした公式からの発表があります。視聴者がこの件に関して宮崎監督に質問をしたところ、監督は「鉄骨で胸が押し潰されていた」と回答しました。つまりナウシカは、ラステルの胸に致命傷があったために手当をせず服を閉じたのです。

宮崎監督は、胸が押し潰されている描写は血が多く残酷になってしまうため省略したと発言しています。結果的に分かりにくいシーンとなるものの、「風の谷のナウシカ」を子供も見やすい作品として仕上げることを監督は優先しました。

2.ズボンを履いていないように見える?

ナウシカの服装に関して最も話題となったのは「ナウシカのズボン」です。ナウシカは長袖のワンピースのようなトップスに、長い足カバーと靴を合わせています。

問題は、そのトップスと足カバーの間に見える太ももから膝の間が生足に見えること。それにより、ナウシカはトップスの下に何も履いていないのではないかと思う人が続出しました。

しかし、よく見るとナウシカの肌の色と太ももから膝の間は異なります。つまりナウシカは肌色に近い色のタイツを着用しているのです。これに関して公式からの発表はありませんが、よく見ると臀部に服の皺が書き込まれているのも確認できます。

3.正体は人造人間?

映画版では触れられませんが、原作ではナウシカが人造人間であるということが明かされています。酷い戦争や大気汚染をリセットするために巨神兵に世界を焼かせた旧人類は、コールドスリープに入るのですが、その眠りを解く存在が必要でした。そのために作られたのが、ナウシカを含む人造人間たちだったのです。

さらに旧人類たちは人造人間と共存する意思はありませんでした。そのためリセットされた世界を征服できるように、人造人間を腐海の毒のない綺麗な空気の中では生きられないように造ったのです。つまり腐海が世界から完全に無くなれば、ナウシカを含む人造人間たちは死んでしまいます。

これは原作でもしっかりと描かれている事実ですが、映画では描かれませんでした。そのため、都市伝説として知られるようになりましたが、紛れもない原作の物語なのです。

4.モデルはギリシャ神話の王女?

宮崎監督は、ナウシカの名前をギリシャ神話辞典から見つけたと過去に語っています。監督は辞典から見つけたスケリア島の王女「ナウシカアー(Ναυσικάα)」の名前を使い、風の谷のナウシカを完成させたのです。

監督曰くナウシカアーは勇敢で優しく、年頃になっても化粧やおしゃれに興味を示さない浮世離れした人であったそう。そのナウシカアーのキャラクターも監督は非常に気に入り、ナウシカのモデルに採用しました。

ナウシカの名言をピックアップ

慈悲深く勇敢なナウシカには、数々の名言があります。ここからは中でも人気があるナウシカの3つの名言を紹介していきます!

「ほら、怖くない。ね?怯えていただけなんだよね。」

初対面でナウシカに懐かず攻撃的だったキツネリスのテトに向けた優しいセリフです。

テトは威嚇してナウシカの指に思い切り噛みつきますが、ナウシカは慈悲深くこのセリフを投げかけます。テトは人間には滅多に懐かないキツネリスですが、そんなナウシカに心を開くのです。

「大地を傷つけ、奪いとり、汚し、焼き尽くすだけのもっとも醜い生き物。蟲達の方が私達よりずっと美しい。」

腐海が空気を綺麗にする役割を持つことを知るナウシカは、腐海を焼き払おうとする人間と対立します。そして腐海を守る蟲達を守り、共存していくことを望むのです。

まさに地球と人間の未来を見据えることができる偉大なナウシカならではの名言ですね。

『あなたは何を怯えているの?まるで迷子のキツネリスのように。」

風の谷に乗り込んできた横暴なトルメキアの皇女・クシャナに向けた言葉です。ナウシカと異なり蟲や腐海、そして周囲の人間を攻撃する彼女に対し、ナウシカは腐海や蟲の真実を説こうとします。

人間の住み良い世界の実現とトルメキアの繁栄に執着したクシャナは、ナウシカの言うように自分の計画を潰しかねない周囲の状況に怯えていたのです。

ナウシカは最後に死んでしまう…?

映画版でナウシカは王蟲の群れを腐海へと帰し、トルメキアとも和解します。ハッピーエンドで締め括られる感動的な物語ですが、原作の結末は異なるものです。

原作でナウシカは、ナウシカを含む人造人間を作った旧人類が眠る墓所と呼ばれる場所を破壊します。自分達のためだけに命を作り出し、自分達の都合で殺す卑劣な彼らを終わらせたのです。

しかしこれは、人類の終わりを意味しています。やがて腐海の浄化が終われば、ナウシカの時代に生きている全ての人造人間は死ぬからです。

原作でナウシカの死までは描かれていませんが、ナウシカは自らが考える正義のために旧人類を破壊しました。それはつまり、自分を含む多くの人造人間の死を選んだことと同じです。

浄化された後は人間が絶滅し、蟲だけが生きる世界が残ります。そういった意味では、ナウシカは最後に死んでしまうと言えるでしょう。